ワインはコルクを抜いた途端に酸素と触れ合い、酸化が始まります。数日間は酸化による変化を楽しめますが、開栓したワインを1週間後、1ヶ月後に楽しもうと思うと酸化しすぎてしまい、美味しく味わうことが困難になります。
今回はワインを長期間に分けて楽しめるコラヴァンを使い方も含めてご紹介します!
コラヴァンとは
コラヴァン(CORAVIN)は、画期的なワイン保存システムを提供するブランドです。コルクに刺したニードル(針)からワインをグラスに注ぐことができるこのシステムは、ワインの酸化を防ぎ、ボトル内のワインを長期間にわたって新鮮に保つことができます。デメリットが少ないコラヴァンは、新しいワインの楽しみ方を提案しています。
コラヴァンの仕組み
コラヴァンのシステムは、特許取得済みのニードル(針)をコルクに刺し、その穴からワインを抽出します。このニードルは非常に細いため、コルクに穴を開けても、コルクが自然に閉じ、ワインの酸化を防ぐことができます。
仕組みとしては、コルクに刺した針を通してアルゴンガスがワインの入ったボトルに注入され、圧力の高まったボトルから同じ針を通って外にワインが押し出されるという仕組みです。アルゴンは無味無臭のガスで、他の元素と反応しないため、ワインの風味を損なうことなく、酸化を防ぐ役割を果たします。二酸化炭素よりも推奨されています。
2019年6月に日本でのアルゴンの一般利用が許可されるまでは二酸化炭素が使用されていたため、比較的新しいツールと言えます。
コラヴァンのシステムには、専用のアルゴンガスカプセルが必要です。このカプセルは、ワインを注ぐたびに少量ずつ消費され、1本のカプセルで15杯〜25杯のワインを注ぐことができます。
価格はやや高めですが、ワインを少しずつ楽しむことができるので、ワインをお好きな方は早く入手して、これからの長いワインライフをコラヴァンでより一層楽しまれることをお勧めします。
コラヴァンのプロダクツ
コラヴァンのプロダクツには、ピボット、タイムレス、スパークリングがあり、使い方や用途に違いがあります。
ピボット(Pivot)
ピボットはコラヴァンシリーズの中で最も価格の優しいシリーズです。他の製品がコルクに針で穴を開けるのに対して、ピボットはコルクを抜いた後に専用のキャップを付け、そのキャップを通してワインを注ぎます。キャップは付けたまま保存できるので、ワインの鮮度を長く保つことができます。
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タイムレス(Timeless)
タイムレスはコラヴァンで最もお勧めするシリーズです。コルクに針で小さな穴を開け、針を通してワインが抽出され、針を抜くとコルクは自然に閉じ、長期保存ができます。最初(もしくは左上)の画像の商品はこのシリーズで最も手頃な価格ですが、これは表面のコーティングの質による違いで、性能に違いはありません。
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各画像の楕円形のものがアルゴンガスの入ったカプセルで、下にあるキャップは最近流行りのスクリュータイプのワインに使用します。ワインのスクリューキャップを外して、このキャップを付けて、中央から針を刺してワインを注ぎます。キャップは付けたまま保存します。このキャップは50回ほど使用できます。画像の右にあるものはエアレーターで、空気に触れさせながらワインをグラスに注ぐことができます。
私は迷った末、自分の趣味なのだから後悔のないものをと思い、タイムレスのシルバーを入手しました。
スパークリング(Sparkling)
通常のコラヴァンはスパークリングには対応していませんが、スパークリング用のコラヴァンもあります。こちらは開栓後ワインを注いだ後に画像右下のストッパーを取り付けて、ストッパーの上から、中央の装置で二酸化炭素を充填させ圧力をかけることで、発泡が抜けることと酸化を防ぎます。ストッパーを付けたまま保存します。

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コラヴァンを試した感想
届いたコラヴァンはタイムレスのシルバー。専用のポーチに入っています。

商品の外観には高級感があり、入手したかいがあったと思えました。

初めはコラヴァンの説明書や動画を見ながら試しました。使い方としては、コラヴァンをワインボトルの上に乗せ、コラヴァン内部の酸素を取り除くために一瞬上部のスイッチを操作しアルゴンガスを通します。そして、ニードルをコルクに刺して、ボトルを傾け、スイッチを操作すれば簡単にワインを抽出できます。画期的です。
コルクからニードルを抜くときに少し力がいることがありますが、それほど気になりません。
使用後は、水で洗い流して、スイッチを操作し内部の水をガスで抜き、キッチンペーパーで拭き取り乾燥させます。
また、針の取り扱いが心配でしたが、針は基本的にカバーに保護されていて、通常の使用では危険はありませんでした。

ちなみに、ハーフボトル(375ml)のワインにも使用できます。
ワインの酸化について
ワインの酸化について、コラヴァンで抽出したワインのボトルに半分以上残っていれば1ヶ月を過ぎても酸化を感じることはありませんでした。ただ、半分より少ない状態で1ヶ月を過ぎると若干の酸化を感じることがありました。それでも、若干です。ワインが半分を切ったらボトルを縦に保存するといいそうです。ワインが空気に触れる面積を少なくできるからです。
コラヴァンのいい点
私は家で一人でワインを飲むことが多いわりにグラス一杯ほどしか飲まないので、ワインを開けることをためらうことが多かったです。しかしコラヴァンがあるとワインの酸化を気にせず、グラス一杯だけを抽出できるので、ワインを気軽に楽しむ機会が増えました。赤と白を同時に楽しめることや、何千円もするワインを数日に分けて飲めるのは贅沢ですよね。
コラヴァンは使い方が簡単で、ワイン初心者からプロのソムリエまで、幅広い層に支持されています。アルゴンガスカプセルを使用することで、ワインの風味を損なうことなく、いつでも新鮮な状態で楽しむことができるのは大きなメリットです。
おわりに
コラヴァンを思い切って買って、今でもよかったと思っています。今後もワインをコラヴァンと一緒に楽しみたいです。
みなさんもぜひ、コラヴァンを使って、ワインの新しい楽しみ方を体験してみてください。ワインの世界がさらに広がり、より豊かな時間を過ごすことができるかと思います。